・自然とあたしたちは調和的か。意識の問題。

イデアルと長月遥は写真撮影をしている。教室で。

空の写真。
スマホでツイキャス。

「守るべき世界や組織が多すぎる」とイデアル。
女子高生。
「それが世界の豊かさをもたらしているのですよ」と長月遥。懐刀。
「だから文化や文明が続いていく」
「たとえば銀河系の星を見るように」
「それはなぜだろう?」
「というと?」と長月遥。

「いや自然とわたしは調和的なのか、ということなんだ。登山をすれば分かると思うが自我とは身体の運動を制御するためのものだろう。つまり意識と自然はなぜ調和的と断言できるんだ?」とイデアル。
「それらを吸収した知恵がコンテンツなんです。たとえば、イデアルの考えも先人の考え方を踏襲したものでしょう?」と長月遥。
「たしかに」
「小説やイラストなどは一つは自然と文化の通態なのですよ」と長月遥。
続ける。
「美しい絵画も自然を模倣したもの。さらにそこに自我を立脚をさせているのですよ」