「お疲れさまでしたー!」



ざわつくお昼時の食堂では、つい先程まで土方と稽古をしていた瑠璃が、厨房の女中を手伝い、忙しく歩き回っていた。




「瑠璃ちゃん!アンタよぉ頑張るなぁ~」


「あ、はい!私にできるのは、こうやってみなさんのお役に立つことくらいですから。」



感心する女中の弥生の言葉にニッコリと応答する瑠璃。



「元気な明るいコぉでよかったわぁ。最初は表情固くって無口やったから心配してたんよ~」


「あはは!ありがとうございます!じゃあこれあっち運びますから!」



「はーい!おおきにー
それ運んだら瑠璃ちゃん、今日はもうええよ。ゆっくり休んどき
体壊したら元も子もないで!」


「ありがとうございます!」


昼最後の仕事を終え、自室に戻る瑠璃。



これが、彼女の日課になっていた。