沖「/////ムカつきますね!」
突然赤くなった沖田に美夜は首を傾げた
沖「はぁ、、」
そこから2人は黙々と甘味を堪能した
女将「まいどあり〜、またおこしやす〜」
沖田と美夜はそんな女将さんの声を背に甘味屋を後にした
時間はもう夜だった
・・・・・
美(、、よる?)
美夜「沖田、門限は、、?」
沖田「ん〜、過ぎてますね、とっくに!」笑
美夜「とっくに過ぎてますね、じゃない!土方がまたうるさくなる、」
沖田「大丈夫ですよ〜、僕は常習犯なんですから!」
美夜「いや、さらにダメだろ、それ」
沖田「まぁもう遅いんでゆっくり帰りましょうよ〜」
美夜は沖田の気の抜けた言い草に脱力し、諦めた
屯所前、、、
美夜「鬼がいるぞ」
沖田「いえいえ、あれは般若ですよ」
美夜「これは無視して入るべきだと思う」
沖田「賛成です、無視しときましょう」
土方「おい、聞こえてるぞお前らぁ!」
美夜・沖田(無視、無視、無視、、、)
ガシっ!
土方「テメェら、いま何刻だと思ってんだぁ?あ゛ぁ?」
美夜「沖田が悪い」
沖田「え〜、僕ですかぁ?」
土方「てめぇら、明日は雁掃除だぁ!!」
夜の屯所に土方の叫び声が響いた
ある昼、美夜は廊下に腰掛け庭を見ていた
一「美夜、一緒に茶でも飲もう」
美夜が座っているところに一がおちゃをもってこしかけた。
美夜「ありがとう、一さん」
一「美夜、ここの暮らしは慣れたか?」
一はお茶をすすりながらそっと美夜に聞いた
美夜「そうだな、、居心地がいい。、、一さんに、、聞きたいことがある」
一「なんだ」
美夜「私は一さんにこれまで会ったことはない。これは言い切れることだ。ありえないんだ。でも、、一さんは私を知っているようだった、、どうしてだ」
一は美夜の質問を聞き少し目を見開いた
一は美夜から視線を外し庭にたつ大きな桜を見た
一「俺は、、、そうだな美夜のことをよく知っている。」
美夜は少し眉をひそめた
一「美夜が思い出した時にちゃんと話すよ、」
美夜はそう言う一の顔を見て頷いた
一「美夜、、、花は綺麗か?」
美夜は目を見開いた
美夜「花は、、悲しいよ」
そう答え桜を見る美夜の瞳は何も語っていなかった
そんな美夜を一は悲しそうに見つめた
美夜はある昼土方の部屋にいた
美夜「土方、言っておきたいことがある」
土方「なんだ?改まって」
美夜は土方の目を見てこう言った
美夜「私はこの時代のものじゃない」
土方「はぁ?またなんかからかってんのかぁ?」
土方はなんの冗談かと美夜を見た
美夜「本気だ。土方は監察方を使って私のことを調べていただろう、何も出てこなかったはずだ」
土方は美夜をみて美夜が冗談を言っているのではないと気づいた
土方「気づいていたのか、、言う通り何も出てこなかった。しかし時渡りでもしたって言うのか?そんなこと有り得るわけがない」
美夜「土方、この世には人知を超えたものがあるんだ」
土方はなぜか美夜にそう言われると納得せざるを得ない説得感を感じた
土方「、、話してみろ。信じれるかどうかはわからんが」
美夜はそう言いながらも土方は自分を信じようとしてくれていることを嬉しく思った
美夜「私は約160年後の未来から来たんだ。」
土方「160?!」
美夜「その世界はここよりすべてが発展し、そこには、、刀を持つ武士も幕府もいない」
土方「!!武士は幕府はなくなるってことか!?」
美夜「そうだ。」
土方は首を横に振った
土方「信じることはできねぇ、もし本当のことでも幕府がなくなることを信じることはできねぇ」
美夜はその答えを知っていたかのようにうなづいた
美夜「土方、この世には人知を超えたものがあると言ったのを覚えているか?」
土方「あぁ」
美夜「私はそれを証明できる。」
土方はどう言うことだと言うように美夜を見た
美夜「明日朝、私は明日に土方に起こることを的中させる。歴史では絶対に乗らないことだ。それを当てたら人知を超えたものがあることの証明になるだろう?」
土方は少し考えたあと答えた
土方「そう、だな。じゃあ明日の朝、聞かせてもらう」
美夜はふわりと笑った
土方は信じたくないと思う一方、美夜の言うことが本当であってほしいと思ってもいた
朝
土方「美夜〜、起きろ〜」
美夜「おきてる」
土方「やっぱりな。、、美夜昨日の約束をおぼえてるな?」
美夜「もちろんだ。土方今日お前は沖田と一さんに同時に見回りについての報告を受けるぞ」
土方「、、そうか」
土方は沖田と斎藤の隊である一番と三番隊が見回りが午前午後とバラバラの時間であると言うことを知っていた
また、見回りの報告は見回りが終わってからすぐにすると言う決まりであった
土方はそのことから美夜の予知に疑問を感じていた