「てか、今からそんなムードになれねぇし」


ムードって……

蒼空くんの一言に疑問を持つ美希。

それに察した明くんが言った。


「なぁ蒼空

ついでに美希ちゃんにも聞いてもらったら?

どの道晴空ちゃんから聞かされるなら

いっその事まとめて話した方が後が楽だろ」


と蒼空くんに何かを提案する明くん。

私と美希は全然話について行けずに

頭がチンプンカンプン状態。


「それもそうだな」


納得する蒼空くん。


「美希ちゃん、悪いけどこの後時間あるなら

俺らの家に来てもらうことっていい?」


「なんで、あんたらの家に……。

まぁなんか気になるしいいわ。行く」


「ありがとう」


面倒くさそうだったけど一緒に来てくれる美希。


私としては凄くあたりがたい

だって2人の深刻そうな顔を見たら

なんか話を聞くのが怖い。

そして、ようやく蒼空くん達の家に着き

2階にある客室に入る。


「で?話って何よ」


座布団に座った途端美希が2人に聞いた。

「少し、話が長くなる。

晴空、この前明になぜ俺が今までメガネをしてきた

のか尋ねた時があっただろ?」


話を切り出す蒼空くん。


「う、うん…」


「それはな、中学の時に付き合っていた元カノに

関係してたんだ」