「「楓(ちゃん)??」」


2人が楓(かえで)ちゃんと呼ぶ女の子が2人の元へと

近づいてきた。


「お久しぶりですね!」


「久しぶりだね!いつぶりかな?」


「あの時からですから……何年でしょうか?」


「4年ぐらい」


腰あたりまである長い髪を靡かせながら

懐かしそうに話す楓ちゃんと兄弟。


「もう、そんなに経つのか〜」


「あ、もうすぐですけど今年も2人来ますか?」


「もちろん!」


「あぁ、行く」


「良かったです!」


なんの事…?
間にいる私の事なんて忘れて淡々と話す3人。


「あら、そちらの方は?」


ようやく私に気付いたのか、楓ちゃんが私を見て聞いてきた。


「あー、この子は蒼空の彼女の晴空ちゃん!

で、この子が楓ちゃん!」


私と楓ちゃんを紹介する明くん。


「初めまして!晴空さん!」


「は、初めまして!」


礼儀正しくて明るくて私達より年下なんだろうけど

大人っぽくて笑顔が可愛い楓ちゃん。

蒼空くん達とどんな関係なんだろ?


「それじゃ!私友達と来てるので

ここで失礼しますね!

では11日にまた会いましょうね!

晴空さんもまたどこかで会えたら会いましょうね!」


「あ、は、はい!」


「またね〜!」


「おう」


笑顔で立ち去って行った楓ちゃん。