「そ、それは……

海斗先輩って見た目チャラいけどモテるじゃないですか」


まぁ確かにルックスは蒼空くん達と同じぐらい

カッコイイもんね。


「私チャラい人って苦手なんですけど

でも私によく話し掛けてくれるようになってからは

他の女の人との関わりとかほとんど

無くなるようになってて…」


そういえば私達と行動をするようになってから

女子達に声をかけられても


「ごめんね！」


と一言だけ言って名前を呼ばれても

すぐにほいほいと行かなくなった。

ちょっと疑問に思ってたけどその原因は

美咲ちゃんだったのか…。


「それで海斗先輩が本気で私の事を想ってくれてる

って思ったら私も海斗先輩の事いつの間にか

好きになってて…

だから海斗先輩の一途さや私が困っていたりすると

すぐに気付いてくれる何気ない優しさが好きなんです」



美咲ちゃんは岡西くんを愛おしそうに

優しい微笑みを浮かべながら話した。


きゃーーー！

もぅ、なんという青春なの！


「そうなのね〜。

鹿本さん、あいつがバカな事したら

私達に行ってきてね。殺すから」


満面の笑みで言う美希に美咲ちゃんは

苦笑いと言うよりもはや引いてる。