俺はこっそり死海の後ろに回る。


見回すと直ぐに光を見つけた。


手足を拘束されていて動けないようだ。


それに気を許しているのか近くにいるのは二人だけ。


俺はその二人をさっさと気絶させ光を抱っこし離れた。



「おに…死神、ありがとう!」


「…、跡が付いた。

痛い思いさせてごめんな。」


「ううん!

これぐらい大丈夫!

助けてくれるって信じてたしね♪」


光は笑顔で言ってのける。


「…、

光、これ俺ので悪いけど。」


「服!

やった!これで戦える!」


「いや、光の出る番は来ない。」


「え?でも…あ…、



私、死神の味方で良かったぁ…」



俺は光の声を聞く前に死海に向かって走っていた。