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俺はその子に目を奪われた。


そして、胸が締め付けられた。




変装していても分かる。






「死神♪今日はどこ行くの?」

可愛く後ろを着いてきた子。




詩音、ごめん。


あともう少しだから。



だから、その顔をしないでくれ。


お前は、笑顔のままでいてくれ。






俺は周りと一緒に教室へ帰った。






「詩音…ごめん。


…でも俺は、お前を守り通す。」




俺は、届くことのない思いを胸に刻んだ。