2年5組、
自分のクラスへ着いた。
少しざわついているのが耳につく。
俺は構わずドアを開け教室に入る。
俺は黒板に書かれた座席をみてそこに座る。
一番後ろの真ん中。
一つ空けた隣に龍神のメンバーの二人が座っている。
ずっとざわついてるのはこの二人のせいだろう。
とりあえずこのいい位置の席は、
らんちゃんか、澪(れい)のお陰だろうな。
そんなことを思いながら、
俺は入学式の時間まで本を読んで待った。
10分程して、らんちゃん兼担任が来た。
「体育館行くぞ!着いてこい!」
その声とともにみんな体育館へ行く。
面白い光景だ。
頭のカラフルな生徒が、
らんちゃんの言うことには忠実に従っている。
その目は憧れを見るようなものだった。
…あぁ、思い出した。
この学校は、
龍神のメンバーが半分占めていると聞いた。
それでらんちゃんは龍神8代目総長補佐、
時雨 嵐(しぐれ らん)
だから、
10代目の連中にとっては憧れの人なのだろう。
あ、ちなみに言っとくと、澪、
霧城 澪(きりじょう れい)
は、理事長こと龍神6代目の総長だった人だ。
と、そんなことを話していたら、
もう入学式が始まっていた。
さ、雷の勇姿を見るか。