プレゼントも渡し終わり、また話し出す。
「そういえば野バラ、連絡先交換しておくか。」
「ほぇ?!交換していいの?!」
「ダメなのか?」
「俺は全然大丈夫!
けど今までそういうの、
雰囲気的に聞けなかったからダメなんだと…」
「あぁ、今まではな。
もう問題もだいたい治まったからな、大丈夫だ。」
「じゃ、じゃあ交換しよう!」
俺達は連絡先を交換した。
「あ、名前入力…」
野バラがチラチラとこちらを見てくる。
俺は野バラの携帯を取り、
[神夜 真]と入力した。
それを返すと、
野バラは画面をじっと見つめた。
「神夜、真。
死神の名前?」
「ん。
死神の格好じゃない時はそれで呼んで。」
「うん…!
やった!死神の連絡先と名前ゲット!」
野バラはガッツポーズをして喜ぶ。
俺の知っただけでこんなに嬉しそうにして、
こういうの、いいな。
暫く喜んでいる姿を見ていると、
野バラはもう一回画面を見た。
「……。」
何か考え事をしているようだ。
「野バラ?」
「…死神ってさ、
神居高校の生徒だったりする?」
「あぁ、そうだけど。
俺の名前知ってたんだな。」
「知ってるも何も!
中間のテストで順位一番だったじゃん!
知ってるよ!
あと諸々噂に聞いてたし!」
「あぁ、そういえばそうだったな。
…噂?」
「あ、知らない?
神夜真のファンクラブあるんだよ。」
「…知らなかった。」
「学校の女生徒も入ってるけど、
先生も入ってるし、男も入ってる人いるし、
規模は毎日でかくなってるよ。
あぁ後この頃、他校の生徒も入りだしたって。」
「なっ…」
「まあ仕方ない、あの顔だし。」
あの顔って、どんな顔だ…。