ドガッゴキッ…





俺は死神の姿になり散歩していた。

さぁ、野バラはいつ来るかな。



ブウゥゥゥゥン!!



あ、このバイク音は野バラだ。


近くで聞こえる。

この方角は確か公園があったはずだ。


俺は懐かしいバイク音を聴きながらそこへ向かった。





「うわぁぁぁぁあ!!」



公園が見えたところで、何人かの男が飛び出してきた。



…野バラかな。


俺はゆっくりと公園に入っていった。





キィィィィ…キィィィィ…キィッ、



ブランコが止まった。




「待たせたな、野バラ。」



野バラは俺と分かると勢いよく走ってきた。



ドンッ…



野バラは俺をきつく抱きしめると、頭をぐりぐりと俺の胸に押し付けた。



「死神ぃ…。」



「ん。」



俺は野バラの頭をしばらく撫でた。