はっ、
…気持ち悪い夢だ。
くそっ、
絶対に、正気に戻してやる。
夜月迅。
___________
リビングに降りると、
三人とも、もう降りていた。
「おはよう。」
「真おはよう!」
「「おはようございます!親分!」」
「って、あれ?
顔色悪い?
大丈夫?病院行く?」
雷が俺の顔をじっと見て言う。
「ほんとですね。
どこか体調でも?」
松原も俺の顔をじっと見る。
「とりあえず飯と冷えピタと…!
えっと、えっと…!」
その二人の話を聞き、
東堂が慌てだした。
みんな心配してオロオロしている。
あぁ、いいな、こういうの。
顔が綻ぶのが分かった。
「雷」
「うん?」
「松原」
「はいっ。」
「東堂」
「はい!」
「心配してくれてありがとう。」
俺が笑顔で言うと三人とも顔を見合わせた。
「親分、やっぱどこか体調悪いんでは?」
東堂がぽかんとしたまま言う。
「ふっ、本当に大丈夫だ。
気持ち悪い夢を見ただけだから。」
俺は少し笑いながら言った。
「本当に大丈夫なんですか?」
松原がもう一回確認する。
「あぁ。」
「はぁー!よかったぁー!
でも親分、調子悪い時には絶対言って下さいよ!」
俺が応えると、東堂が少し怒って言う。
「ほんとだよ!
凄い心配したんだからね!」
雷もホッとしたのだろう、笑顔になった。
「あぁ、分かってる。
ありがとう。」
俺がそう言うと、
えへへと照れた感じに三人とも笑った。