ん、朝か。
…眠い。
あれから二週間程過ぎて、
学校へ行く毎日が戻ってきていた。
一つ違うのが、
松原と東堂。
二人とも俺の家に引っ越してきた。
俺もじいちゃんも最初からそのつもりでいた。
が、
二人は思ってなかったことみたいで、
驚きと嬉しさで凄くテンションが上がっていた。
ついでに雷もすごく驚いていたが、
家事が分担されると聞いて嬉しそうだった。
俺も盃交わすのがこんな早い時期になるとは思わなかったが。
まぁ部屋も余っていたし、
案外スムーズに引っ越し出来たし、
三人とも仲良く出来ているし、
結果良かったな。
そんなことを考えていると携帯が鳴りだした。
ん?誰だ。
表示されている名前を見る。
そこには柊と書かれていた。
柊(しゅう)からか。
俺は名前を確認しつつ電話をとった。
「お!真久しぶり!
おはよ!」
柊は朝にも関わらず元気に挨拶する。
「おぉ、久しぶり。
おはよ。
なんかあったか?」
「おう!バリバリある!
一昨日送ってくれたやつあっただろ?」
あぁ、そういえば送ったな。
聞きながら思い出す。
「それが、
捕まえる決め手の決め手になったわけよ!」
「…っ、それじゃあ…!」
「あぁ!これで夜月の会社は完全に終わりだ!
今日逮捕する!」
「そうか…!
あぁ、頼んだぞ!」