そんなこんなでお昼です。
トントンッ
俺は理事長室のドアをノックしてから入る。
「ん、誰だ?
…お!
真くんじゃないか!
久しぶりだな!」
澪は俺が来たと分かると、
急いで立ち上がり、俺に寄ってきた。
「あぁ、久しぶり澪。
元気にしてたか。」
澪と会うのは二年ぶりだ。
「あったりまえよ!
俺は元気が取り柄だからな!
そんなことより!
まさか真くんがうちに来てくれるとはな!
嬉しい限りだ!
どうだ学校は!カラフルだろう!」
「あぁ、いろんな色がいるな。」
「そーだろ!
なんて言っても2〜5組の奴らは、
全員族入ってるやつだしな!」
「清々しいほどの不良校だな。
…あれでも、
偏差値は結構高くなかったか?」
「おうよ!
うちはテストの点数で留年か進級か決まるからな!」
「あぁ、全教科平均80点以上だったか。」
「おう!
だから、
不良が途中でガリ勉に目覚めて社長になるってこともザラなんだ!」
どうだと言わんばりにドヤる澪。
「そうだ、立ち話もなんだし座れよ!」
ハッとしてソファを勧める。
それから俺達は、
昼休みが終わるまでたわいのない話をした。
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午後の授業も終わり、俺は家に帰った。
家に雷はいなかったが、
多分龍神の倉庫に行ったのだろう。
俺は変装を解き、
ゆっくり過ごした。