家に着いたのは夜中だった。
流石にもう雷は寝てるかな。
そう思いながらドアを開けて入る。
「ただいま。」
「おかえりー!」
抱きつきという特典もついて、
雷は元気よく迎えてくれた。
「まだ起きてたのか。」
「真が帰るまで寝ないって決めてたの!
イヒヒぃー…、」
話してる途中で寝てしまった。
俺は雷を抱っこして、部屋に連れていく。
ベッドに雷を降ろすと、
薄らと雷の目が開いた。
「…真、ありがとう。
お疲れ様。」
「うん。
雷も、ありがとうな。」
雷はえへへと笑うと、
すぐに眠った。
俺は雷の頭を撫でる。
雷がいなかったら、
計画がスムーズに進んでいなかっただろう。
雷が家にいる。
それだけでも力が湧いてくる。
それに加え、
雷は家事も率先してしてくれて、
俺を笑顔で迎えてくれる。
それがどれだけ心の支えになってくれているか。
「…雷、本当に感謝してる。
ありがとう。」