次に時計を見た時はもう17時を回っていた。


「龍ちゃん、今日はもう帰ろう?」


「え?あ、体キツイ?大丈夫か?」


あ……/////


「あ、ううん。そうじゃなくて…/////」


そんな小さな事でもやっぱり優しいな、好きだなって思う。


「……?」


「ほら、やっぱりさ、誕生日だし兄弟水入らずで過ごした方がいいじゃん?…ってまあ、半分以上あたしとになっちゃったんだけど…」


龍希くんだって龍ちゃんと過ごしたいはずだもん。


あたしばっかりじゃ悪いよね。


「……そっか。さんきゅ」


「うんっ」