「龍ちゃん!何がしたい?今日は龍ちゃんがしたいことたくさんしよう?」


いつまでも落ち込んでらんない!


今日は龍ちゃんの誕生日なんだもん!


「映画でも買い物でもなんでもいいよ!」


あたしの勢いに龍ちゃんは笑った。


「ちょ、落ち着けって笑」


龍ちゃんはあたしを静めるようにぽんぽん叩いた。


もう、すぐ子供扱いするんだから……!


「……彩華、ほんとになんでもいい?」


「うん!あたしにできることならなんでも!」


龍ちゃん、なんか遠慮ぎみ?


「……じゃあ、ちょっとついて来てくんねぇ?」


「うん?いいよ!」


どうしたんだろう?


なんか、いつもとちょっと違う……?