「あー、そういうことか…」


ちょっといきなりすぎたかな…?


龍ちゃん怒っちゃった……?


「兄さん」


「あ、龍希…今、彩華が来たんだけど……」


そうだよね……


今日は龍ちゃん、龍希くんと過ごすつもりだったんだもんね……


やっぱりいきなりは迷惑だったかな…?


「うん。だから、早く行きなよ」


「……けど、今日はお前と」


少し遠慮ぎみに龍希くんに話す龍ちゃんをあたしは後ろからじっと見るだけ。


一瞬、龍希くんと目が合ったけどすぐにそらされた。


「いいから。てか、俺も知ってたし。ほら、早く行ってきなよ。時間なくなるよ」


「……そっか。じゃあ、行ってくる!」


「おう」