あまりにも花火がきれいなので時間を忘れて見入っていたら遅い時間になってしまった。 郁美といくときはいつも遅くなるから少しだけ花火をみたら帰っていたのに。 「遅いし、家まで送るよ」 「大丈夫だよ、ひとりで帰れるから」 「でもバス乗れないんだろう?危ないしさ」 「乗れなくはないんだけど、でも親には絶対やめろっていわれるからさ。なんでなんだろう」 バスなら半分くらいの時間で家に帰れるし、30分暗い道を歩くよりよっぽど安全なのに。