「五十嵐がんばってるよ」


その一言でわたしはああ、生きてるんだなって思った。

よかったって。


「美樹も、頑張ってる」


わたしの目から涙がこぼれ落ちた。


「わたしだって翔がもし病気になったらきっと立ち直れない。美樹みたいになっちゃうと思う。
だってそれくらい好きなんだから。

でもね、美樹には夢をかなえてほしい。きっと美樹は素敵な看護師になれると思うから」


いつだって味方でいてくれた。

高校1年生のときに友達になってから、ずっと。