私は国語の教科書を机の上に準備してワクワクしていた。


国語は好きだし、なにより…。


「あぁーあ、次の授業ダル…。あのチビはマジで嫌いだし」


突然後ろの席の私を振り返ってそんなことをつぶやくのは、幼なじみのゆいかだ。


チビ、というのは国語の斎藤先生のことだろう。


確かに、斎藤先生は男の人にしては身長が低いけど…。


私は苦笑する。


ゆいかは一部の嫌いな先生をナメきっていて、容赦ない悪口を言う…なかなか不良っぽい一面がある。