私が突然そう言われて呆然としていると、
先輩は自分のハンカチで私の唇を綺麗に拭き取ると

「これで、OK。ほら、帰るよさきちゃん」

こういって、手をさっきとは違うとても優しい力で握りしめて歩きはじめた。

「あの!先輩、さっきの言葉の意味って「キーンコーンカーンコーン」

あ、チャイムなっちゃった。

「ほら、急ぐよ。」

「って、先輩!?早すぎますー!」

あ〜あ、結局聞けなかったけどなんだか、今日ので新しく先輩を知れたからいいかー

「先輩、好きって言葉いつか聞かせて下さいね?」