楓Side

名前を聞いてすぐに気づいた。 

だって初めてあったあの日から今日までずっと忘れずに心にしまっていたんだから。

ゆうくん……。初めてあったのもこの病院。

私が倒れて入院したとき‥‥

あのとき私は仕事してるはずのお父さんを探して院内をウロウロしていた。

なのに何処を探しても見つからず泣きそうになってたときに声を掛けてきたのがゆうくん。