泣きそうな声で何度もお父さんと呼ぶ女の子を見て迷子かな?と思って声を掛けた。 『どうしたの?』 女の子は目に涙を溜めながら見上げてきた。 「お父…さんどこぉ?」 『迷子になったの?』 そう聞くと女の子は首を横に振った。 「お父さん探してるの…」 言ってることはチンプンカンプンだったけど父親を探してるんだとわかった俺は一緒に探すことにしたんだ。 『一緒に探そう?』 そう言って女の子の手を握った