「ねぇゆうくん‥‥」 風呂から上がってリビングに行けば顔を真っ赤にして俯いている楓が声を掛けてきた。 『ん?』 パッとみで熱ではないと判断するのは職業病だろうな(笑) 「これ‥‥」 恥ずかしそうに出してきたのは小さな黒い紙袋。 『え、なに‥‥もしかしてプレゼント?』 俺が尋ねれば小さく頷いた楓。 『開けていい?』 楓が頷くのを確認して中身を見た。