だからきっと、今の私の気持ちも恵志は理解できるだろう。





「だって・・・独りは寂しいよ?恵志・・・。」





そう静かに告げると「ごめん。」と聞こえる。






その声は本当にそう思ってるようで、何も言えなくなってしまう。






「・・・分かった。

恵志がいない間、独りでいる。

でも、なるべく早く帰ってきてね?」






これからこの広い家に独りでいるのかと思うと、さっきの様には怒鳴れない。






「当たり前だろ。かたがついたら、すぐ戻るから。

それまで、待ってろ。」






力強くそう言う恵志の言葉に安心感が湧く。





うん、大丈夫そうだ。