きらきら、きらきら。

疑いのない眼差しが、眩しいデス。



「はああっ!?姉ちゃんがお前なんかに会いに来るわけな………んんんっ」


「はーい、ちょっと静かにしよーねー」



暴れそうだったせーちゃんの口を、瞬時にバンちゃんが片手で塞いだ。



「いつもはうるさい悠也だって、今は静かに……」


「こんなところにいたんだ」


「……ゆ、悠也?」



自分の世界に入り込み、禍々しく微笑むゆーちゃんに、しん兄は不思議そうに眉を寄せた。





学ランの男の子の後ろで。

静かに佇む、“あなた”をチラ見してみても。


当然、さっきみたいに目が合うことはなくて。



会えただけ、幸せだよね。


うん、そうだそうだ。

今までは全く会えなくて、探しても会えなくて、諦めかけてた。



すぐ近くにいるのは、奇跡に近いことなんだ。




そうやって自己暗示しても、無意味で。


ひとつ目的を達成したら、またひとつ、欲が生まれる。



独りよがりなわがままは、どうやったら消えてくれるの?




「……そう、だよ」



嘘をつけば、楽になれる?