本棚が並んでる通路を抜けた窓際に一人の男が寝ていた。

少し脅せば出ていくだろう。そう思って声をかけた。


煌「おい。」


寝返りを打ったそいつは、こちらに少し顔を向けてまた顔を逸らした。


煌「おい。シカトしてんじゃねぇぞ。」


少し殺気を込めて言った。


だが、そいつは一つの動揺も恐れも見せなかった。


?「うるせぇな。寝てんのがわかんねぇのか。」


男にしてはずいぶんと細い体、それからは想像できないほどの低い声。