「できました。」


「…じゃあ採点しよっか!」


そう言って、李依さんは赤ペンを取り出す。


採点が始まろうとしたその時、「あっ!」と李依さんが言った。


え…!?


「どうかしたんですか…?」


俺が聞くと、李依さんはうふふと笑う。


そして、俺の耳に近づき…


「問題解けたらキスしてあげる♪」


と耳打ちした。


しかも色っぽい声で。


「はぁ…?」


俺は思わず声に出た。


は…?


問題解けたら…キス!?


ど…どういうこと!?


俺がパニックになっていると、李依さんは笑いながら…


「だから~問題解けたらごほうびにキスしてあげるの♪」


と言って、俺の頬にキスをした。


え!?////


「解けたらも何も…今したじゃないですか!?////」


俺は李依さんから少し離れて言った。


「ん?確かにそうだけどね、解けた時のキスは…ふふっ♪」


李依さんは机に向かい採点を始めた。