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昼休憩の時間になり、あたしは隣のクラスへと足を運んでいた。


ツグミの姿をすぐに見つけて手を振る。


しかし、ツグミはあたしに気が付いてもサッと視線をそらせてしまった。


あたしを無視して逆側のドアから教室を出ようとするツグミを、慌てて追いかけた。


「ツグミ!」


松葉杖を使っているツグミはあたしに簡単に捕まってしまった。


「……なに?」


気まずそうな表情でそう聞いてくるツグミ。


「ちょっと話があるの。一緒にご飯食べない?」


ツグミが怪我をして以来、あたしたちは一緒にお昼を食べていない。


こうして誘いに来ても、いつも断られていた。