勤「僕もだよ。」


ほらね。フラれ………




あれ…??



美奈「先輩…今なんて…」

ギュッ


勤先輩はいきなり私を抱きしめてはっきりと言った。


勤「――美奈が好き。――」


ドキンッ



耳元で囁かれた…。


しかも、両思い…





これって夢…??



美奈「私も…ヒック…先輩好きです〜…」




私は嬉しさのあまり泣いてしまった。



先輩は体を離して、私の顔の両頬に手をあてて、親指で優しく涙を拭ってくれた。





勤「泣かないで…」


私は必死に涙を止めようとしたけど、結局涙はしばらく止まることはなかった…。










勤「泣き止んだ?」


美奈「はい…すいません。」


すると、勤先輩は少し不機嫌そうな顔でこう言った。

勤「さっきも思ったけど、これからは敬語禁止ね。」

美奈「はい…あ。」



私はつい敬語で返事をしてしまった。


勤「言ったそばから…まったく。言いつけを守らない子にはお仕置きだね。」


お仕置き…??


美奈「なにするん…なにするの?」