駅について、電車に乗って、到着。
昨日より視線が凄い。高橋賢というイケメンが編入してきたと、噂になっているらしい。
「今日もあの人一緒」「告白しようかな」「かっこいい」「惚れた」
「こっちの気持ちも考えず、好き勝手いうよね、本当」
イライラしながらそんなことを言った私に、彼は予想外の言葉を発する。
「思ってくれてるのは、凄い嬉しいんだけどね」
嫌いと言っても、嬉しいという気持ちはあるらしい。
「私は、多分周りの人たちに邪魔者だと思われてるよ」
「小柳は僕のトロンボーンの師匠だから。」
ニコッと笑う。
それに釣られて私はアハハと苦笑いをした。