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「騙された!詐欺!」
「お前が言うな。ほら、ちゃんと座って」
ソファの上で子どものように駄々をこねるあたしに対して、恭平くんはいつも通り。
もうっ…!
だいたい、ここの人たちといると調子狂うのよ。
「柚姫ちゃんってそんなキャラだったの? 」
「なんか意外だよね、噂と全然違うし〜」
あたしだって別に、好きでぶりっ子を演じているわけじゃない。それには理由があるだけ。
「じゃ、まずは自己紹介でもしますか?」
そう仕切るのは、さっきあたしと軽くバチッた人。
てかこの人、さっきあんだけキレてたのによく機嫌直ったよね。
「俺はパス。お互いよく分かってるし」
「恭平と柚姫ちゃんってもしかしてそういうカンケーだったりすんの?」
ニヤニヤしながら聞いてくる金髪。
この人にデリカシーってものは無いの?