「だから、見た子がいるって」
「それじゃ、霜華のみんなとってこと?マジありえないんだけど…」
翌朝、学校へ行くといつもと変わらない視線。
だけど、何かが違う…。
「おはよ」
教室に入り、いつも通りクラスの男の子ににっこり挨拶をする。
だけど…。
「…やべ」
そう小さく呟くと、逃げるようにその場から離れた。
……は?
その状況に理解が出来ないあたし。
クラスの女たちがあたしの方を見てコソコソ噂話するのはいつもの事。
だけど、いつもはしない男たちまでもが、あたしに軽蔑な視線を向ける。
そして、何かをコソコソと話す。