あの日から数日。
みんなは何やら重要な話し合いがあるらしく、授業が終わると先に倉庫に向かった。
あたしは聞いてはいけない内容なのか、話し合いが終わるまで魅斗くんと空き教室で待つことに。
あたしを1人にさせないのは、1人にするとどこに行くか分からないからなんだとか…。まぁ要は、見張り役というわけだ。
幹部室のソファでくつろぎながらスマホをつついていると、カバンの中で別のスマホがピロンと鳴った。
いつもは必要な時に電源を入れ、用がすんだら切っているけど、切り忘れていたみたい。
トーク画面は開かずに、長押しでメッセージを確認すると
《柚花ちゃん、明日会えないかな?》
《あれ?気づいてないのかな?》
《もしかして忙しい?》
《遅くてもいいから返事して欲しいです。無視されているのではないかと不安になります》
と、同じ男から何度もメッセージが送られて来ていたことに気づく。