「...で、なんでいるの?」
来たのは化学準備室。
ここのソファで一眠りしようと思っていたが、そこには既にセンセーが。
「授業もどれ」
「イヤー」
けいちゃんが座っていてもお構いなく、隙間に腰掛ける。
「せっまい!」
そう言ってあたしの体を押す手。
「じゃあもっとそっち寄ってよ」
そっちはまだ隙間あるですけど〜。
「あたしちょっと寝るから。機嫌悪いんだから、そっとしといて」
「教師としてそれは見過ごすわけにはいかないの」
「あたしにとって、けいちゃんはセンセーじゃない」
けいちゃんのことは好きだよ。
けど、教師としてのけいちゃんは嫌い。
1人の大人としてのけいちゃんも嫌い。
教師
大人
男
あたしの嫌いなものを全て持っているけいちゃんなんて大っ嫌い。