さっきから何も考えない。



そうしないとまいのことで頭がいっぱいになってしまうから。


まいともっと一緒にいたかった。



まいに話したい事いっぱいあるのに…



そうしている間に練習は終わった。



とうとうだ…



俺はこれからまいに酷いことをしなきゃいけない。



「仁くん…」
まいが目に涙をためて言った。

俺はめーいっぱいの笑顔をまいに向けた。



今までまいに貰った、たくさんの太陽のような笑顔を真似して…



「仁くん、私…。」



まい。悲しい思いさせてごめん。



仲間思いのまいは、こんな俺のためにも涙を流してくれるのか???



まいは自分が泣いていることに気づいていないだろう。



頑張ってこらえてる顔をしてるから。



俺に心配かくたくないとか思ってるんだろう。




俺の前では泣いてもいいのに…


いつも強がっている。



本気は行き場のない気持ちで胸がいっぱいのくせに。



「まい、そんな悲しい顔しないで。俺はまいの笑顔が一番すきだ。だから、いつも笑っていて???」



俺がそう言うといつもの太陽のような笑顔を俺に向けた。



まい、好きだよ。