本当にこのまま終わっちゃうの???



泣きたい気持ちを抑えながら仁くんのもとにいった。



「…仁くん。」



それしか言えない私。



仁くんを見上げると、笑顔だった。私が今まで見たことがないくらい最高の笑顔だった。



「…仁くん、私…。」



「まい、そんな悲しい顔しないで。俺はまいの笑顔が一番すきだ。だから、いつも笑っていて???」



私は返事のかわりに、めーいっぱいの笑顔を見せた。



それを見ると仁くんは自転車でいってしまった。



「…仁くん!!!待って!!!」



仁くんは私を一度だけ振り返り、「元気でな。」と言い見えなくなった。



…………ッ



涙が次から次へと出てきた。



こんなに苦しいのは、仁がすきだからなんだ。



今更気づくなんて……



気づいた時にはもうあなたは側にいなかった…