次までの一週間、最後にどんな顔をして仁くんに会えばいいか、それが頭からはなれなかった。



考えても、考えても答えがだせないまま一週間が過ぎた。



重い足取りで柔道場へ行った。


「仁くん…。」



仁くんも今来たみたいだった。


「よう。」



それだけ言って中へ入っていってしまった。



最後なのに…言葉がみつからない。



頭の中が真っ白で何も考えられない。



時間はどんどん過ぎていく。



とうとう練習も終わり、帰る時間になった。



「みんな、今までありがとう。よくついてきてくれたな。」



先生が悲しそうに言った。