「いたたたた。」



膝がズキズキと痛む。



でも、これで仁くんに会わないわけにはいかないし…



私は膝の痛みをこらえて気合いで自転車をこいだ。



ついたときにはもう始まっていて、ゆっくり入っていくと仁くんと目があった。



その瞬間、仁くんが私のところに走ってきて



「どうしたんだよ???その足」



仁くんに言われて自分の足を見てみると…



足から血が大量にでていた。



「!?……いたーいっっ!!」


「あったり前だろ!!なにしてんだよ。本当にドジだなあ。」


うえーん!!!そこまで言わなくてもいいじゃん。



仁くんはキツい言葉を私に言った後、傷の手当てをしてくれた。



本当はすっごく仁くんが優しい人なんだって私、知ってるよ???



「ありがとう…。」



「これくらい楽勝♪次からは気をつけろよ???」



「仁くん。なんでそんなに優しくしてくれるの???」



心の中で思ってた事がおもわず口からでてきてしまった。



「……してやるよ。」


最初の方が聞き取れなかった。

「えっ???何??」



「お前のためならなんだってしてやるよ!!!」



そう言って練習にもどっていってしまった。



仁くんの顔が少し赤かった気がした。




「…私が妹みたいな存在だからなのかな???あんな事言ってくれたの。」



なんか複雑だなあ↓↓↓