雄大「脳死は死か生か。
俺たち医者はよくそんな事を
議論する。柳瀬はどう思う?」
蒼太「心臓が動き続けてる限り
まだ生きてると思います。」
雄大「器械によって生かされてる。
そう言う医者も少なくない。
だけど、俺も脳死は生だと思ってる。
それでも俺は、佑磨くんの
担当医として心臓移植を両親に
勧めないといけないんだよ。」
皮肉で残酷な現実があるなんて
知りもしなかった。
雄大「2つの命を救いたい。
1%でも可能性があるのなら
その可能性に懸けたい。
そう思う事は立派な事だけど
2つに1つしかない選択肢の時だって
沢山あるんだ。その時はどちらかを
選ばないといけない。」
その決断を今、冴島先生は強いられている。