蒼太「だったらすぐにでも
手術してあげれば‥‥!」
うん。と小さく返事をした
冴島先生は鍵付きの引き出しから
また新たなカルテを取り出す。
雄大「坂谷 拓磨。16歳。
彼が佑磨くんのドナーだ。」
蒼太「坂谷って‥‥まさか。」
雄大「佑磨くんの弟だよ。
2年前、大きな事故に遭って
その命は助かった。
だけど、一度も目を覚まさない。」
蒼太「脳死って事ですか?」
雄大「うん。」
俺は甘かったのかもしれない。
医者という仕事をきちんと
理解出来ていなかったのかもしれない。
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