だけど、そんな俺の想いすらも
冴島先生にはお見通しなんだ。
蒼太「さっき、怜くんにもしも
俺が怜くんと同じ病気になって
手術を受けても受けなくても
この手が使えなくなる。
目の前の患者の命を救えなくなる
そう言われたらどうしますか?って
聞かれたんです。
俺は答えられませんでした。
だって、俺は今までそんな事を
考えもしなかったんですから。
患者さんに寄り添ったフリを
してただけだったんですね。」
雄大「だったら今考えれば
いいんじゃないのか?
もしも、怜くんと同じ立場になった時
柳瀬はどうするのか。
いつその手が使えなくなるか分からない
恐怖に耐えながら目の前の患者の命を
救うのか、ほんのわずかな可能性に
賭けてこれから先、一生をかけて患者の
命を救うのか、柳瀬ならどちらを選ぶ?」
そして、ヒントをくれる。