それから1週間が経ったが
ちひろは部屋から1歩も出なかった。



そして、俺にかかってきた1本の電話が運命を動かせた。


ープルルルル

「どうした?」

みつき「なあ、今かのんちゃんらしき人みたんだけど、なんか痣だらけっつーかなんつーか…」


みつきはとてもいいにくそうに語尾を濁らせた。

「は?どーゆーことだ。今どこにいる。」

みつき「お前ん家の前!」

「早く入ってこい!」


そう言い、俺は電話を切った。


すぐ、みつきは部屋に入ってきた。



「おい、みつきどーゆーことだ。詳しく説明しろ。」

みつき「多分、あれはかのんちゃんだと思うんだけど、帽子も深く被ってマスクしてたから、人違いかもしれねーし、でもその子痣だらけで、このくそ暑いのに長袖長ズボンだったんだよなー。」

「どこで見たんだよ」

みつき「〇〇のコンビニに入ってった。」

ちひろ「かのんがよく行ってたコンビニだ…」

「は?!」

ちひろ「前、あいつがそう言ってた。」

「って事はかのんちゃん家に帰ったってこと?」

ちひろ「分からねー、でもその子が本当にかのんだったら、マヂでやばい」

「行くぞ」


そう言い、俺はみんなとかのんの家へ向かった。