ちひろ「っっっ!?」
「俺も心臓病だった。」
ちひろ「意味わかんねーんだけど。」
「保育園の頃ずっと入院してた。何度も何度も手術して、辛い治療に耐えてきた。そして、俺は助かった。でも、、、病気で同じ部屋だったはなちゃんは、亡くなった。はなちゃんは俺の初恋の人だった。俺ははなちゃんに何も伝えられなかった。自分の気持ちばっかりで、はなちゃんの話し聞いてあげられなかった。はなちゃんが死ぬ間際に俺に言った言葉なんだと思う?」
ちひろ「…」
「はなね、ゆー君のこと大好きだよ。って…俺もだよって…たった一言が言えなかった。今でもすげー後悔してる。」
ちひろ「だからお前特定の人つくんねーのかよ。」
「ぁあ。そうだよ。情けねーだろ。はなちゃん以外好きになれねーんだよ。」
ちひろ「…」
「だからちひろ、もしお前がまだ時間が経てば忘れられるって、辛いのは今だけって思ってんなら、それは間違いだ。ちひろじゃない。かのんちゃんが俺みたいになるんだぞ。」
ちひろは、何も言わず頭を抱えた。
そして、静かに涙を流していた。