ーゆうたー

ーピンポーン


こんな時に誰だよ
そう思いつつ玄関を開けた

ーガチャ


そこには今にも泣きそうなかのんちゃんが立っていた。


かのん「あっあの。」

「かのんちゃんだよね?」

かのん「はっはい!」

「ちひろのことかな?」

かのん「ちひろ居ますか?」

「いるよ。」

かのん「ちひろに会わせてください」


そう言いかのんちゃんは頭を下げた。


「んーーー。とりあえず上がって?」


俺は家の中に招き入れた。

かのんちゃんは、大人しく俺の後を着いてきた。
そして、俺は部屋の前で1度止まり振り向いた。


「かのんちゃん。今ね、ちひろ寝てるから。静かにしてあげてね?」


かのんちゃんは頷いた。


そして俺は部屋のドアを開けた。


直ぐにかのんちゃんはちひろのそばへ駆け寄り手を握った。
そして、かのんちゃんの目からは涙がこぼれ落ちた。



俺はそっと部屋を出て廊下に座り込んだ。


はあ…
なんであいつらなんだよ。

俺の目からも涙が溢れ出した。