あれから、笹原が私に話しかけてくることなんてなかった。


まだ、隣の席だけど


で、また、今日も公園にいる。


学校の凪咲グループの篠原いじりのしんどさから解放されたくて、ちょっと外に出てみただけなんだけど


まぁ、だから、今日は1人だ。


やっぱり今日も笹原がいた。


笹原って塾行ってるくせに、どうして私が来たときは公園にいるんだろう?


必死に走る笹原の背中を眺める。







ねぇ、私。

どうしてだろうね?

何故かその背中を見たくなるんだよ?

世界が違う、私と真反対の君の背中がかっこよく見えるんだよ?




ちゃんと私は恋をしたことがない。


でもね、今回はこう思った。