「かみさま~ありがと~」 「ありがと~」 「ありがと~」 子猫は、神様にお礼を言いました。 神様は、穏やかな表情で言いました。 ――『失敗作』はどうやら、私だったようだな。 子猫は、首を傾げました。 「しっぱいさくってなに~?」 「おいしい~?」 「たのしい~?」 親猫は言いました。