「凛っ!!!!!!!!
 翔っ!!!!!!!!
 けんかしてる場合じゃないよっ!!
 このままだと遅刻するよー!!!!」




「うそっまじかよっ! 
 しかも今日クラス替えの日じゃん!
 初日から遅刻なんかしたらみんなの笑い者じゃねーかっ!!」

「それでなくても翔は笑いものだけどね」

「なっ…「けんかは止めー!!!!!!!!」


第二ラウンドが始まろうとしてたそのけんかを
私は間一髪で阻止。

けど、その阻止したことで
凛が、衝撃のことに気がついた。








「ってあれ?
 壱路は?」




凛が見る先には
さっきまでいたはずの壱路の姿は
どこにもなかった。




「「「………。」」」



しばらくそこで私たちの間に沈黙が流れた。



そして次の瞬間、




3人でいっせいに学校へ向けて
全力疾走を始めた。