『ずっと一緒にいようね』 そう約束したのはいつだろう。 ――――…。 ああ…。 あの日だ。 あの夏祭りの日だ…。 あの眩しいくらい輝いていた 花火があがったときだった。 そう、私がお祭りで 迷子になってしまったときに 壱路が見つけてくれたときだった。 ねぇ、壱路は覚えてますか? あのときのことを。 私はね、今でも忘れられないよ。 だって、 あのときが私の 初恋の瞬間だったから。